■10/8 白河デモ・レッスン■
本日、10/8(月)全天候型スキードーム・ザウスにおいて、SAJ認定の白河デモを講師としたレッスンが執り行われ、当レッスンを3人のデラ・イーベ部員が受講しましましたので報告いたします。
受講者は総勢9名、講習時間及び内容は、15:30〜17:30の雪上トレーニングを2時間とミーティングで構成されていました。雪上トレーニングは、コース状況から小回りを中心に行われました。このうち、イエローコースおよびレッドコースでの小回りをそれぞれビデオに収録し、ミーティングにおいて各自アドバイスを受けました。
レッスン前半は、イエローコースにおいて、少しゆっくりとした動きの小回りを行い、次の@〜Bについてアドバイスを受けました。
-
@ ターン後半・仕上げ部分での板のまわし込み。下肢(大腿部・腰から)のひねり動作。
- ターンの仕上げ部分において、しっかりと板をまわし込み、綺麗な弧を描くようにしていく。
- カービング板の性能を生かして滑る。ただし、まわし込み過ぎによる切れ上がりに注意する。
- まわした板の進行方向へ上体を合わせて(まわして)行く。板の進行方向よりも内側に上体が向いてしまうと、ローテーションとなってしまうけれど、同方向であれば、問題にはならないのとのこと。
-
A 荷重の移動において、上下動を行わない。頭の位置・高さを一定に保つ。
- 上下動を使わず抜重を行い、しっかりと脚の曲げ伸ばしを行う。抜重は全部の荷重を抜かない。
- 肩のラインを水平に保つ。
-
B 上体について、従来の腰を突き上げぎみに懐を深めに構えた、少々猫背な状態から、少し胸を張り(背筋を伸ばし)腰も少し前へ出した前傾状態をとる。
- これは、白河デモとしても最近の試みとのこと。少し胸を張り(前傾をつけ)、重心位置をそれまでよりも板の前方へ置くようにして、当該部への荷重を強くする。腿の前側の筋肉を緊張させることで、腰が落ちずに重心も低く構えられるようになる。従来の状態だと、腰が落ち後傾になりやすい。
- ウェイトリフティングを行うときの形に似た上体を作ることで、雪面への荷重がより多く行えるようになると思うとのこと。
以上、イエローコースの上部から一人ずつ滑り、中間点でアドバイスをもらい、イエローコースの下部では、これらの感覚を掴むためにボーゲンおよびパラレル・ターンでのベンディングによる切り返しを練習しました。ボーゲンは肩幅広めにしっかりと足を開いて行うようにする。
レッスン後半はレッドコースへ移り、早い動きの小回りを行いました。アドバイスとしては、先に述べたアドバイスに加え、@の板のまわし込みは、早い動きの中では、上体を斜面の下方向(フォール・ライン)へ向けて、ひねりを使ってしっかりとスピード・コントロールしていくようにとのことでした。
また、レッドコース下部では、大回りにおける上体の動き(使い方)およびクローチングを組んでの板への荷重について練習を行いました。次の2点について、アドバイスを受けました。
-
C 上体の動きについて。
- ターン後半における抜重を上下動にて行うのではなく、板の進行方向に対して斜面下方向の斜め前方へと上体をもっていく、水平方向の動きを行う。
- 肩のライン・胸・腰を結ぶ、上体の面もフォールラインへ向けていくように、先行動作を行っていくとのこと。
- 上体を動かす方向も、滑走スピードが上がりシャープなターンを行うにつれ、進行方向→斜め前→真横方向へと変えていくようにとのこと。
-
D 両脚の同調
- クローチングを組み、上体のひねりを使った荷重動作ではなく、しっかりと板を踏んでの荷重を行う。
- 両脚は同調した動きを行うようにとのことでした。
雪上レッスン終了後、各自の滑りについてビデオを見ながら総評を受けました。
今回はカービングの動きを行うにあたって、主に(1)上体の使い方、(2)下肢のひねり(板のまわしこみ)および(3)板への荷重という3点について教わりました。また、最後のアドバイスとして、全体的に動作を起こす時点を今よりも早くしていくよう意識をしていくとさらに良くなっていくとのことでした。
3時間を超えるレッスンが全て終了したときは、19:00頃でした。滑る本数は少々物足りなかったものの、雪上レッスンでのアドバイスはかなり丁寧に頂けと思います。説明内容に動作を付けてわかりやすく、とりあえずは理解ができたかな?。また、練習も一度に多くというよりは、ポイントを絞って行われ良かったと思います。
講習後に時間が無くなってしまったのを白河デモも気にしていたようで、最後はちょっとあわただしい感じでした。が、最後まで私のくだらない質問などにも気易く答えて頂き、とても感じの良い方でした。
まだまだ、スキーは続けていくとのことですから、また習う機会があれば参加したいと思います。
最後に、このレッスンを企画・運営していただいた、土釜さんとビデオなどのサポートをしていただいたみえこさん。反省会の会場を提供していただいた鳥誠さまに感謝すると共に、また次回も素晴らしいレッスンがあることを期待して報告を終わりにしたいと思います。
作成者:デラ・イーベ隊員 藤崎 正勝 / 2001年10月10日
写真提供:
チューニング・ショップ ツチカマ